不育症・着床不全

INFERTILITY TREATMENT

不育症について

妊娠はするけれども、2回以上の流産、死産あるいは早期新生児死亡の既往がある場合、不育症と定義されています(厚生労働省不育症研究班定義)。
2回以上連続した流産や、妊娠10週以降に起きた原因不明の流産・死産は1回でもあれば不育症として扱い、不育症検査の対象となります。

不育症の頻度

流産は約15%の頻度で起こりますが、高年齢や流産回数が多くなるにつれ、その頻度は増加します。
厚生労働省不育症研究班の調査では2回連続して流産が起こる確率は4.2%、3回以上で0.88%であることが判明しました。
日本では約3万人の不育症の方がいると推測されており、決して珍しいものではありません。

不育症の検査

妊娠初期に起こる流産の約80%は偶発的な胎児(受精卵)の染色体異常によるものです。
残念ながら、この偶発的な異常を避けることはできません。
これらの頻度は年齢と共に上昇することが知られておりますが、偶発的なものですので、何回も繰り返すことはあまりありません。
不育症検査は不育症のリスク因子を検索することになります。

リスク因子を持っている場合でも必ず流産するわけではないので、「原因」ではなく「リスク因子」と呼ばれています。
主なリスク因子は①子宮形態異常①内分泌異常③夫婦染色体異常④抗リン脂質抗体・凝固異常ですが、他にも研究段階ものが報告されております。
検査には保険が適応される項目もありますが、自費診療となる項目もあります。
不育症の検査は、妊娠の影響を避けるため、流産後1~2回の月経が来てからの検査をお勧めします。

リスク因子の検査についてはこちらをご覧ください。

不育症の治療

まず異常を見逃さないようにリスク因子の検索をしっかり行い、リスク 因子に応じた不育症治療をを行います。

  • ①子宮形態異常を認めた場合は、その異常が不育症のリスクとなっているのかを個別によく検討した上で、手術が必要な場合は適切な施設をご紹介します。
  • ②甲状腺機能異常や糖尿病などの内分泌異常を認めた場合はそれぞれの治療を優先します。
  • ③ご夫婦のいずれかが相互転座などの染色体異常を持ち、流産を繰り返すカップルには着床前診断の検討を行います。
  • ④抗リン脂質抗体が陽性であったり凝固機能異常を認める場合はその程度や流産歴に応じて低用量アスピリン単独療法や、低用量アスピリン+ヘパリン併用療法をお勧めします。

実際は不育症の検査をしてもリスク因子を認めないご夫婦がほとんどです。
リスク因子がなくてご安心いただける方が多いのですが、リスクがないことで、かえって不安になられる方もいらっしゃいます。
リスク因子のない方への不育症治療の有効性は現時点では示されておりません。
しかし、不育症と診断されたカップルでも、何の検査、治療もしないで3回目の妊娠で80−90%の方は流産せず、生児を得ています。
不育症の検査を受ける目的は、原因を見つけるというよりは、異常がないことを確認する意味合いの方が強いということになります。
リスク因子が見つからなかったカップルは安心して妊娠を望んでいただいて良いと考えます。

着床不全について

体外受精・顕微授精治療において、39歳以下の方が形態良好胚を4個以上かつ3回以上移植しても妊娠しない場合を「着床不全」といいます。
着床不全の原因は未だ解明されていない部分があり、100%調べられるわけではありませんが、当院では現時点で検索可能な以下の検査を積極的に行っております。

検査検査内容治療費用(税抜)
子宮鏡 子宮内膜ポリープや慢性子宮内膜炎の有無を見ます 手術・抗生剤内服 10,000円
Th1/Th2 血液検査でTh1/Th2バランスをみる検査です。Th1のほうへ傾けば、母体は胎児を異物と認識しており、拒絶反応が起き、着床に至らなかったり流産する可能性があります。 タクロリムスの内服 18,000円
ERA検査 着床の窓を遺伝子レベルで調べる検査です。詳しくはこちら 130,000円
EMMA検査 子宮内の細菌バランスを調べる検査です。詳しくはこちら 60,000円
ALICE検査 慢性子宮内膜炎の原因菌を調べる検査です。詳しくはこちら
CD138免疫染色 子宮内膜の組織をとり、CD138陽性細胞の有無を調べる検査です。CD138陽性細胞がたくさんある場合は慢性子宮内膜炎の診断となります。 抗生物質の内服 10,000円
25OHビタミンD 血液検査でビタミンDが足りているかをみます。 ビタミンDサプリの服用 3,500円
銅・亜鉛検査 血液検査で銅と亜鉛濃度をみます。銅濃度が高い方は着床障害を起こしていることがあります。
亜鉛サプリを飲むことで血中の銅濃度が減り、着床環境が改善する可能性があります。
亜鉛サプリの服用 3,000円
検査子宮鏡
検査内容子宮内膜ポリープや慢性子宮内膜炎の有無を見ます
治療手術・抗生剤内服
費用(税抜)10,000円
検査Th1/Th2
検査内容血液検査でTh1/Th2バランスをみる検査です。Th1のほうへ傾けば、母体は胎児を異物と認識しており、拒絶反応が起き、着床に至らなかったり流産する可能性があります。
治療タクロリムスの内服
費用(税抜)18,000円
検査ERA検査
検査内容着床の窓を遺伝子レベルで調べる検査です。詳しくはこちら
費用(税抜)130,000円
検査EMMA検査
検査内容子宮内の細菌バランスを調べる検査です。詳しくはこちら
費用(税抜)60,000円
(ALICE検査含め)
検査ALICE検査
検査内容慢性子宮内膜炎の原因菌を調べる検査です。詳しくはこちら
費用(税抜)60,000円
(EMMA検査含め)
検査CD138免疫染色
検査内容子宮内膜の組織をとり、CD138陽性細胞の有無を調べる検査です。CD138陽性細胞がたくさんある場合は慢性子宮内膜炎の診断となります。
治療抗生物質の内服
費用(税抜)10,000円
検査25OHビタミンD
検査内容血液検査でビタミンDが足りているかをみます。
治療ビタミンDサプリの服用
費用(税抜)3,500円
検査銅・亜鉛検査
検査内容血液検査で銅と亜鉛濃度をみます。銅濃度が高い方は着床障害を起こしていることがあります。
亜鉛サプリを飲むことで血中の銅濃度が減り、着床環境が改善する可能性があります。
治療亜鉛サプリの服用
費用(税抜)3,000円
*すべて自費検査(税別)です。

これらの検査は良好胚を4個以上かつ3回以上移植して妊娠に至らなかった着床不全の方の検査ではありますが、 年齢や低AMH(抗ミュラー管ホルモン)により卵巣予備能の低下が予想され治療期間が 限られている場合は胚移植前に行っても良いと考えられます。
該当する方はお気軽にご相談ください。

西船橋こやまウィメンズクリニック

千葉県船橋市印内町638-1
Tel.047-495-2050
西船橋駅南口徒歩3分

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